「暗号解読(上・下)」を読んで学んだこと

 

9月の読書メモ2冊目と3冊目。

学んだこと

暗号について

  • 暗号システムが安全であるためには、鍵の秘密が守られなければならない。それに加えて、鍵の候補が多くなければならない。
  • 換字式暗号は簡便かつ強力であるため、カエサルの時代から千年にわたり秘密文書に使われた。
  • 暗号解読法が生まれるためには、数学、統計学、言語学など、いくつかの学問領域が高度に発達していなければならない。ムスリム文明は、暗号解読法にとって理想的な揺り籠だった
  • 頻度分析(その言語で書かれた文書の頻出文字と、暗号文の頻出文字を照らし合わせる)によって単アルファベット換字式暗号は破られた
  • 15世紀に入るころからヨーロッパの暗号は活気づく。ルネサンスで蘇った芸術・科学・学問や、陰謀渦巻く政界は、暗号を育む土壌となった
  • ヴィジュネル暗号が強力なのは、一個ではなく、二十六個の暗号アルファベットを使い、文字の出現頻度を平均化するから
  • 暗号文中に二度以上現れる文字列を探してキーワードの長さを突き止めることによって、ヴィジュネル暗号は単アルファベット換字暗号に分解され、解読された
  • 鍵の配送など些末な話に聞こえるかもしれないが、この問題こそは戦後の暗号作成者にとって最優先の重要課題だった

問題解決

  • 不可能と思われたエニグマの解読も、スクランブラーの設定とプラグボードの設定という2つの問題を切り離すことによって達成された
  • コーバーは、線文字Bを解読するためにはあらゆる偏見を排する必要があると考えていた。そこで彼女は、刻文全体の構造と、個々の単語の組み立てだけに的を絞ることにした
  • 彼にとってミュケナイ人は漠然とした抽象的な存在ではなく、血の通った人間だった
  • 彼はいつもまずこう自問したんだ「われわれがやりたいことは本当にこれなのか?」とね。ジェイムズのジェイムズたるところだが、彼は秘密のデータ、つまり鍵は、本当共有しなければならないのかという点をまず疑った。共有しなければならないと述べている定理はなかった。ということは、疑ってもよいということだ。

その他

  • 孫氏曰く「情報活動ほど大切にすべきものはなく、情報活動ほど厚く遇するべきものはなく、情報活動ほど極秘で行われるべきものはない」
  • 無線通信が事実上世界のどこにでも届くのは、地上60キロメートル付近にある電離層という大気の層が電波を跳ね返すから

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