「幸せな選択、不幸な選択」を読んで学んだこと

8月の読書メモ2冊目。

自分自身が幸せになるためと、人を幸せにするサービスをつくるために、幸せについて勉強してみました。

学んだこと

序章

  • 幸福とは、快楽とやりがいが持続すること。日々の生活にそれを見出すこと。
  • 目的を持った主体的な行動にのみ「やりがい」がある
  • 幸福は「自分の注意を何にどう割り振るか」で決まる。幸せになれないでいるなら、注意の配分の仕方が間違っている
  • ある刺激があなたの幸福にもたらす影響は、それに対してどの程度の注意が向けられていたかによって決まる
  • 人はみな環境に行動を左右されてしまう生き物。環境をデザインする必要がある(学校の近くにファストフード店があると肥満児が増える)

幸福力を高める

  • 自身の幸福を評価するときに、人は全般的な生活満足度の「スナップ写真」に注意を向けてしまうが、実際に影響しているのは日々の感情を捉えた「動画」のようなもの (一流企業で働いていることではなく、具体的にそこで日々経験するできごとが幸福感に影響する)
  • 自分にとって最適な「快楽」と「やりがい」のバランスが取れているとき、最も幸福だと言える

幸福について知っていること

  • 誰かと一緒にいると、たとえ仕事をしているときでも、良い気分でいられる。
  • 快楽の度合いが高い活動(食事、テレビなど)は、とりわけその効果が高い。
  • 1週間に48時間以上働いている人たちはあまり幸せだと感じていない。

幸福をもたらすものは何か?

  • 経済学者から見れば、アウトプットを最大にできないというのは、生産に充てられた資源を最大限に活用していないということになる。つまり、製造プロセスの効率に問題がある。
  • 幸福の製造プロセスは、あなたの注意を割り振る作業のこと。インプットは注意を奪い合う刺激。何にどの程度注意を割り振っているかによって、刺激がどう幸福に変わるのかに影響する。(さまざまな刺激→注意の配分→幸福)
  • 幸福になるためのカギは、自分を幸福にしてくれるものに多くの注意を払い、そうでないものには注意を向けないこと。「幸福そのもの」に注意を向けることとは違う。
  • 注意配分を意識するのと同時に、注意エネルギーの効率化も検討する必要がある。(執筆期間中は、執筆作業に集中する旨のメールの自動返信を設定するなど)
  • ある側面に注意を向けていると、ほかのものには注意が向かず、全体像が見えなくなる。(有名なゴリラの実験)
  • 「意識的注意」と「無意識的注意」がある。たいていは自分が注意を向けている対象に気づいていない。
  • 無意識的注意を自ら選択して配分することはできないが、無意識的注意が入り込んでいく環境を意識的に選択することはできる。(騒々しいオフィスで作業するのか、静かなカフェで作業するのかは選べる)
  • 人の脳には、自動的な処理を担当する「システム1」と、論理的な熟考をする「システム2」が備わっている。人の行動はこのシステム1によるところがはるかに大きい。
  • 脳は怠け者で注意エネルギーを少しでも節約しようとする。つまり、行動をなるべく自動化しようとし、システム2で始まった多くの意思決定がシステム1で処理される。
  • 適応とは、あるインプットが幸福におよぼす影響が薄らぐにつれ、インプットから注意がそれていくこと。そうなると、開放された注意が新たな刺激に引き寄せられていく。

なぜもっと幸せでないのか?

  • 何かを達成したいという願望は特定の目標を達成する意味では役立つだろうが、それは同時に幸福というもっとも重要な目標を犠牲にしている。(仕事で成功したいがために、健康や人間関係を犠牲にしたのでは意味がない)
  • 目標達成や真正性は概して幸福度を高めるが、私たちがその奴隷になってはならない。
  • 大金を手にして幸せになれる人は、大金を手にして幸せになったことについてずっと思いを巡らす人。よい天候によって幸せになれるのは、天候について考えたときだけ。
  • 焦点効果:それに注意を向けている状態では、それが良いか悪いかを実際以上に評価してしまう。「何ごとも、頭から離れてしまえば、思ったほど重要ではない」
  • 差異バイアス:選択肢の違いばかりに目が向いてしまい、その選択がもらたす結果に注意がいかない。(引っ越しの際には新旧の部屋の差に注意が向いてしまい、新しい部屋で暮らした結果には注意が向きづらい)
  • 投影バイアス:今の感情を未来に自分がどう感じるかという予測に誤って投影してしまう。(吊橋効果。空腹時における買い物は買いすぎてしまう)
  • ピーク・エンド効果:過去の経験を振り返るときの判断材料となるのは「快楽や苦痛を最高に感じた瞬間」と、「快楽や苦痛を最後に感じた瞬間」の2つだけ。その継続時間は考慮されない。
  • 確証バイアス:自分の信じることを裏付けるような情報や証拠を探し回り、それ以外は無視する
  • 根本的な帰属の誤り:自分の行動については状況や他人のせいにするが、他人の行動についてはほかの要因を探すことなくその人の根本的な性質の影響を重視する。
  • ある経験が幸せにとってプラスなのかマイナスなのかは、その記憶を将来どのくらいの頻度でどの程度強く思い出すかに寄る
  • 認知的不協和:態度と行動が一致していないとき、自身の態度を行動に一致させる。(浮気後の浮気の軽視など)
  • 実際のところ、例えばエクササイズのような健康に関わる行動の変化に意志が影響しているのはせいぜい4分の1程度。残りの4分の3は、ある行動を引き起こす特定の文脈(エクササイズできる場所があるか、ジムが近くにあるかなど)に左右される。
  • 自分は不完全で過ちを犯しやすい人間であることを受け入れれば、ありのままの自分で幸せになれる

幸福を決断する

  • 顕著なフィードバックを頻繁に受けると、それ自体が行動に影響を与える(体重計、歩数計)
  • DRM(一日再構築法)で振り返ることで、幸せになるための時間の使い方が見えてくる。
  • 選択のパラドックス:選択肢の数が心理的負担を増やしてしまう
  • 選択をするときは、間に休憩を挟んだ方がより良い選択ができる。休憩をしている間に「無意識」が情報を処理してくれる

幸福をデザインする

  • 人の行動を、本人の内なる心理と同じくらい左右するのが”文脈”である
  • 人にある特定のやり方で行動してほしいと思ったら、重要性を説明するのではなく、行動しやすい環境を用意する(予防注射のパンフレットを配るのではなく、病院の地図を渡す)
  • 自然環境はポジティブなかたちで注意を引きつけ、ストレスを軽減する
  • コミットメントを利用する場合は、一口サイズの目標設定からはじめる
  • 自分が真似をしたい人たちで周りを固める
  • 人間の習性に基づいて行動すれば幸せになれるよう環境を設計すること。単純に「よいことを簡単にできるようにし、悪いことをむずかしくする」

幸福を実行する

  • 物を所有するためにお金を遣うよりも、よい経験にお金を遣う方が幸せになれる
  • すでに購入したものや、これから買おうと計画しているものについて話すよりも、すでに経験したことや、これからやろうと計画していることを話題にした方が、会話の相手に好ましい印象をもつ
  • その活動から得られる幸福感が薄らぎだしたら、他の活動に乗り移るタイミング。限界収穫逓減の法則。
  • いま自分がやっていることを変えられないのであれば、その経験のなかで注意を向ける対象を変えればいい。
  • 間違いなく幸せになれる方法は、気の合う人と一緒に過ごす時間を増やすこと。自分は大切な存在なのだと実感できるから。
  • マルチタスキングは生産性を下げる愚かな行為。今そのときやるべきことに集中する。

なりたい自分になる

  • 経験について会話を交わすのは楽しい。仕事をやり遂げたという経験を誰かに話すのは、快楽を高めることにも繋がる。
  • 慈善活動は人目につくところでやると良い。他の人にも知られることによって推進されていく

結論

  • 幸福自体が多岐にわたってすばらしい結果をもたらしてくれ、それがほかの人にも伝染する。
  • 幸福は国際的な評価基準である生活満足度によって測定されているケースがほとんどだが、本来は本人の継続的な感情によって測定されるべきもの。

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