「誰のためのデザイン?」を読んで学んだこと

6月の読書メモ1冊目。

28年前から読み継がれている古典的名著には、時代に左右されない「デザイン原則」があるのではないかと思い読みました。

「デザイン原則」がどんなものか特にイメージなく読み始めたのですが、結局のところ、人間の得手不得手を理解することこそがよい良い体験を生む鍵であり、その要素としてメンタルモデル・記憶・知覚などがある、といった感じでした。

ただ、人の能力を拡張するようなテクノロジーが生まれれば、そのような原則もいずれ通用しなくなるときが来るかもしれませんね。

「デザイン」の本というよりも、認知科学や行動経済学の本に近い内容でした。

学んだこと

  • 顧客が何を購入するかを決めるときの判断基準は、実際に使用するときに重要となる側面とは驚くほど一致しない。つまり、デザイナーの観点から「使いやすく」して「使いやすさをアピール」するだけではビジネスとして不十分。(「採用」におけるハーズバーグの二要因理論と同じ構造)
  • フィードバックは安心感を与える。フィードバックがないと、制御感が失われ、不安な気持ちになる
  • 「自分がより良くできない限り、批判しないこと」
  • 「何に混乱させられるか」は、過去において物をどのように区別してきたという側面に大きく依存する
  • メタファーは記憶するという作業を大幅に単純にする
  • 制約は協力な手がかりであり、適切な行為を行えるようにする
  • 根本原因解析:人が誤った意思決定や行動をしたとき、何がその人を誤らせたのかまで見つけるべき。原因を完全に取り除けなくとも、影響を小さくすることはできる
  • 出だしの段階が同質でその後分岐するような手順はスリップを招く
  • チェックリストは本質的な項目をカバーしつつ実行時の負担がないかたちになるまで反復的に改良される必要がある。チェックリストに反対する多くの人は、デザインが悪いチェックリストに反対している。
  • 我々が「ヒューマンエラー」と呼ぶものは、人の強みや能力を活用せずに、遺伝的、生物学的に不向きなところに人を割り当てた結果であることが多い。
  • 技術者とビジネスの人々は問題を解決するよう訓練を受けている。デザイナーは本当の問題を発見するよう訓練を受けている
  • 「あらゆることを質問せよ。」明らかだと思っても、まったく明らかでないこともよくある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。