書評「中村天風の生きる手本」

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4月の書評4冊目。

なぜ読もうと思ったか

前に会社の先輩が書いた「おすすめ本リスト」に載っていて買った覚えが。本棚を整理していて目に留まったので読んでみました。

どんな本だったか

思想家であり実業家でもある中村天風さんの講話の内容を、そのお弟子さんである作家の宇野千代さんが編集した本です。

本の内容はさておき、まず、中村天風さんの人生が凄まじい。

  • 大蔵省初代抄紙局長の息子として生まれ、何不自由ない暮らしをするが、16歳で家を飛び出し、帝国陸軍の軍事探偵(諜報員)に志願
  • 三千人の応募者の中から選出された百十三人に残り、軍事探偵となって、「人斬り天風」と呼ばれるようになる
  • ロシア軍に囚われ死刑宣告を受けるが、銃殺寸前の所で救出される
  • 帰国後、当時死病であった「奔馬性肺結核」を発症。医者に診せても病状が芳しくなく、「自分の体を自分で治すためには、自分が医学を習うに限る」と決意し、アメリカに密航
  • コロンビア大学に華僑の留学生の身代わりで入学し、主席で卒業
  • 生きることを諦めて帰国途中、カイロで偶然出会ったヨガの指導者に弟子入り。インドの村落で最下級の「スードラ(奴隷)」として生活
  • 2年半の修行を積んでいる間に結核が治癒する

この後もまたすごいので、詳しくは中村天風 – Wikipediaをご覧ください。「波乱万丈」とはまさにこのことですね。

一番の学びは何か

「労せずして得たものは失い易い」

元も子もない話ではあるのですが、自らの人生経験によって結論を出した天風さんと、結論だけテキストで受け取った読者では、それによって得られる物がまるで違うだろうなと思いました。

ちなみに、僕がこの本の要点だと思ったのは、「“積極的”に尊く強く正しく清く生きる」という箇所で、この言葉が意味することをどの程度理解できているのかわかりませんが、「どんな状況にあろうと、最終的に自分の気の持ちようを決めるのは自分なのだから、“積極的”に生きなさい」ということだと解釈しました。

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