書評「すべての疲労は脳が原因」

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4月の書評2冊目。

なぜ読もうと思ったか

25歳あたりを過ぎてから「体調が絶好調な日」がもう何年もないな〜とぼんやり思っていたのですが、ちょうど社内でこの本がオススメされていたのを見かけて読んでみました。

どんな本だったか

2003年に総合医科学研究所などが産官学で連携して行った「抗疲労プロジェクト」のプロジェクトリーダーを務めた梶本修身さんによる、疲労の原因の解説・疲労の対策法の紹介が書かれた本です。

「疲労」というのは世界的に見ても研究の歴史が浅く、日本において研究が始まったのも1990年代なのですが、幸か不幸か日本は「疲労大国」であるがゆえに日本の研究は今や世界トップクラスの水準にあるそうです。

この本を読んでみて、実生活で試してみようと思ったのは、

  • 「飽きた」は脳疲労のサインなので、飽きを感じたら一度机から離れる
  • 「閾値」が上昇してしまった神経細胞は長時間の休憩をしないと元に戻らないので、休憩はこまめにとる
  • 紫外線も疲れの直接の原因となる「活性酸素」をたくさん発生させるので、無闇矢鱈に日光を浴びない
  • 夕食後はカフェインをとらない
  • イミダペプチド摂取のために鳥の胸肉を食べる

あたりです。

一番の学びは何か

『「最適」という温度で固定するより、「つねにゆらぎを与えた」環境のほうが疲労感も少なく、かつ作業効率の低下も抑えられることがわかりました』

疲労の対策が色々紹介されていたので一つを上げるのは難しいのですが、「最適」で固定するよりもゆらぎがあった方が作業効率が低下しないというのは面白い話だなと思いました。(空調、照明、温度など)

「オフィス」のなんとなくのイメージって色々ありますが、働くための環境としてはまだまだ最適化されていない感じがありますね。

その結果、「最適」という温度で固定するより、「つねにゆらぎを与えた」環境のほうが疲労感も少なく、かつ作業効率の低下も抑えられることがわかりました。この研究は、まだ予備実験ではありますが、今後の快適・癒し空間を創造するうえで貴重なサジェスチョンを与えたものと言えるでしょう。  実際の生活においても私たちは疲れてくると、無意識のうちに「ゆらぎ」を求めます。  たとえば、自動車を長時間運転していると、ときどき窓を開けたくなります。それは、一定に保たれた車内環境に「ゆらぎ」をとりいれ、リラックスして疲れを軽くしたいからです。また、教会などにあるステンドグラスは、太陽光に木漏れ日のような「ゆらぎ」を与える作用がありますが、そこには「ゆらぎ」で疲れを癒したいという先達の知恵が生きています
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