書評「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」

連休の書評3冊め。

なぜ読もうと思ったか

[デザイナーにとってのリベラルアーツの重要性 – Tortoise Shell]という記事を読みまして、「リベラルアーツ…かっこいい…(小並感)」と思って買いました🙂

どんな本だったか

池上彰さんがリベラルアーツの基礎の基礎を丁寧に教えてくれる本です。

そもそもリベラルアーツとは何か。

人類が「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」という問いに対して向き合ってきた歴史の中で、脈々と築かれてきた学問体系です。

ヨーロッパの大学などでは、学問の基本だとみなされた七科目(文法、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽)を学びます。

この本では、池上彰さんが現代日本における自由七科として「宗教、宇宙、人類の旅路、人類と病気、経済学、歴史、日本と日本人」を上げて、それぞれの分野の基礎的なお話をしてくれます。

個人的には、「宗教」の成り立ちの話が特に面白く、ユダヤ教とキリスト教の違い(成り立ち、新約聖書・旧約聖書の話など)や、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の神はみな同じ神という話、「涅槃に入る」という仏教独特の考え方など、知らないことばかりでした。

一番の学びは何か

「すぐに役に立つことは、世の中に出て、すぐ役に立たなくなる。すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。」

この手の本を読むと、やっぱり気になってしまうのは「読んだところでこれが何の役に立つのだろうか」という所なのですが、たしかに「すぐには役に立たないこと」や「一見無駄に見えること」が後々になって役立つことが時々ありますね。

「役に立つか」という基準でのみ情報を選んでいると、自然とみんなと同じ情報ばかり読むようになり、どんどん個性の無いつまらない人間になってしまうように思いました。

前回の書評の『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術」』のシモダテツヤさんと家入さんの対談でも、家入さんが下記のように言っていたのを思い出しました。

うーん、影響を受けているかは分からないけど、今は宗教関係の本とか読んでいます。いわゆる経営者が書いた本とかは読まない。むしろ知らないジャンルの本を読んでいるほうが、自分の頭で考え直したとき、結果としてとても役立つことが多い。よくさ、「今すぐ幸せになる10の方法」みたいな本があるじゃない?
みんな答えをすぐに求めすぎだよね。もっと自分の頭で考えてから答えに辿り着くべきだと思う

書評「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 書評「現代語訳 論語」 - takashi178.me

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