1人でWebサービスを作ってみて失敗した3つのこと

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(この記事は6分くらいで読めると思います)

今月の始めに初Rails3+Herokuでminspiというwebサービスをリリースしました。

サイトの内容はWebデザインのソーシャルブックマーク兼ギャラリーサイトで、ソーシャルな要素が絡むことで(ブクマ数でソートして人気順とか)デザインの参考サイトを探す時に便利になるぞ!と思って作って見たのですが、閑古鳥が鳴いているというか閑古鳥すらいないというか・・・(笑

メンバー登録せずとも普通のギャラリーサイトとして見ることも出来るので、よかったら覗いてみてください。

で、本題。

minspiを作り始める前からWebサービスが完成した時には必ず何か記事を書こうと決めていました。それはもちろんサイトの宣伝の意味もあるのですが、私自身Webサービス制作に関するいろいろな記事を読んで参考にさせてもらっていたので、自分もそんな記事を書いて誰かの役に立てればなーと思っていたからです。

実際に1つWebサービスを作ってみて、私自身は初めての事だらけで多いに学びがあったのですが、技術的にもたいした事をしていない上にサービス的にも失敗しているので記事には何を書いていいか分からずにいました。

振り返ってみればむしろああすればよかったこうすればよかったと後悔する事の方が多く、それならばいっそ失敗談を書けばいいのでは?と思い至たりこうして記事を書く事ができました。

失敗した3つのこと

  1. デザインに手を抜いてしまったこと
  2. 何が”無駄”かを見誤ったこと
  3. 始めるのが遅かったこと

1.デザインに手を抜いてしまったこと

私はもともとWebデザイナー志望で、Webデザインをやりつつ、HTML,CSS→JS→CMS(WP,MT)→PHP(WPをいじるため)という流れで必要になった時に必要になった物だけを勉強してきました。

それで今回選んだ物がRailsだったのですが、まさに右も左もわからずな状態からはじまって開発に3ヶ月近くかかり、プログラミングの部分だけで疲れてしまってデザインはトップページを少しいじる程度でそのままリリースしてしまいました。

それだけが原因となってminspiが失敗したと考えている訳ではないのですが、Webサービスを作る姿勢・使ってもらう姿勢として「経験の無さからくる技術力の不足分はデザインで補う」くらいの気持ちがあるべきでした。

それに、裏側の部分を何ヶ月かけて作ったとか、どこがどう苦労したとか、ユーザーには全く関係の無いことなんですよね。

元からデザインを軽視していたつもりはなく、むしろデザインは大事だと考えていましたが、デザインが悪ければパっと見の1、2秒で帰られてしまう、二度と見られることもないかもしれない、という事を再認識させられました。

何十時間・何百時間の苦労の成果を、数秒で見るか見ないか判断させる部分を担っているかと考えると、デザインって恐ろしいですね・・・。

2.何が”無駄”かを見誤ったこと

3ヶ月を振り返ってみて、計画を立てる上では「どこで手を抜くか」という考え方をするのが大事なポイントな気がしました。

例えば、下記の項目等は全然サイトが使われないので無駄な機能・余計な心配でした。
必要な物だけに全力を注いでいれば、もっと早く、もっといい物が出来ていたなーと。

  • ブックマーク数・閲覧数の表示機能
  • ブックマーク数でのソート機能
  • メンバーなら誰でもまとめを作れる機能
  • Herokuがどれくらいのアクセスに耐えられるか
  • Amazon S3を使っているので料金が心配

多分、殆どのことは「問題が起きてから考えればいい、必要になってから実装すればいい。」くらいの図太さというか、それくらいの考えでいいと思います。完璧を目指してしまうと相応の準備が必要になり、準備に忙しくなり準備に埋もれてしまいます。

また、作り始めるといろいろアイディアが出てきてあれもこれもとつけたくなってしまいますが、必要な物を見極めないと大変なことになってしまいます。

この辺りのことは37signalsのGetting Realが参考になるかと思います。「必要最小限を最高のクオリティで」が目指すべきところでしょうか。

ただ、どうしても迷ってしまった時はもう「作って見てから考えるか」でいいと思います。経験がなさすぎると、いくら答えを探しても現在地点からでは何も見えません。

とりあえず歩いてみて景色を変えるというか、山に登って見晴らしのいい場所に行くというか・・・。とにかく動かないとダメな状況、何か始めないとダメな時があると思います。

上手い例えが見つかりませんが、とにかく立ち止まること、手が止まることが一番良くないことです。

3.始めるのが遅かったこと

一番の失敗はこれだと思っています。

実はRailsのバージョン3が初めてなだけであって、2009年頃に一度Rails自体は触ったことがあります。定番の「RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第2版」を買ってショッピングサイト(だったかな?)を作るチュートリアルをやりました。

ただ、その時は特に作りたい物もなく、プログラミング自体にも苦手意識があったので、チュートリアルを終えて「何か作るとしてももう少し勉強してからだなー」と思っていました。

「もう少し勉強してからだなー」と思ってから2年経った今、ようやく自分で何かWebサービスを作りたいと思うようになったのですが、あれから特に勉強してこなかったので知識はCMS止まり、結局勉強しながら作るはめになったのですが、それでリリースまでこぎ着けてしまいました。

一体何を「もう少し勉強してからだなー」だったのでしょうか。
何を待っていたのでしょうか。

結局のところ、やる気さえあれば他に何も準備は要らないんだと思います(あるに超したことはありませんが)。最初からやるかやらないかの2択だったんです。やろうと思えばいつでも出来たんだという事が今更になってわかりました。

初めて挑戦する事でも、例えばタイムマシンを作ろうって訳でもないんですし、Google先生に聞いてみれば大抵の事は誰かが試してますし、解決策が書いてあります。どうしても見つからなければその分野に詳しい人に直接聞いてみたらいいかもしれません。

とにかく、準備なんて要らないし、最初からやるかやらないかの2択で、やろうと思えばいつでも出来るんです。

ちなみに、minspiを作る上では特に@ruedapさんの「アインシュタインの電話番号☎」に本当にお世話になりました。herokuのことで詰まった時はここに何でも答えが書いてありました。

他にもRails for Zombiesのチュートリアル、@usagee_jpさんの「RailsGuidesをゆっくり和訳してみたよ」、書籍は「はじめる!Rails3(1)」と「 Ruby on Rails 3 アプリケーションプログラミング (Amazon)」の2つを参考にさせてもらいました。

その他書いていたらキリがありませんがRuby,Railsのブログを書いている方々お世話になりました。本当にありがとうございます。
私もこれからはちょいちょいブログを書いてRuby界隈というかRails界隈に恩返ししていければなーと思います。

本当はアホなことを書いてしまうのが怖いのでもう少し勉強してからにしたい所なのですが、「準備なんて必要ない。やるかやらないかの2択。やろうと思えばいつでも出来る。」ですからね。

唯一成功だったと思うこと

失敗したことばかり書いていては情けないので、最後に成功だったと思う事も書いておきます。
繰り返しになりますが、今回は初めてのことばかりだったのでやはり全てスムーズに出来たという訳ではありませんでした。

初Rails3、初Heroku、初Amazon S3だった上に、フレームワークを使わない普通(?)のPHP、Perl、Rubyとかでのちょっとした開発経験すらありませんから「開発における基礎知識?常識?」みたいなモノも全然知りませんし、何から初めていいかわからなかったり、何日も詰まってどうしようもなくイライラしたり、英語の情報しか無くて困ったという事も何度かありました。

ただ、「諦めずに調べる・考える」たったこれだけの事で解決できない事は一つもありませんでした。何一つです。

もし今何か作りたいけど・・・と思っている方がいれば、もう今すぐ始めてしまえばいいと思います。失敗しても死にはしません。とにかく挑戦してみてください。

最後まで読んでくださった方、長々とおつきあい頂きありがとうございました。

追記:
そもそも、宣伝力が…マーケが…とブコメで指摘を頂いたのですが、一応この記事がその宣伝だったりします。ちょっと卑下して書き過ぎて誤解を招いてしまったようなのですが、minspiはこれからも更新・宣伝を頑張っていこうと思っていて、ロクに宣伝もせずにもうダメだー失敗だーと諦めてしまってる訳ではないという事だけ追記しておきたいと思います。

追記2:
誤解を招いてしまう原因がわかりました。
「1人でWebサービスを作ってみて失敗した3つの理由」を書いているのではなく、まだこれから改良していくつもりではあるけれど「1人でWebサービスを作ってみて失敗した(と思う)3つのこと」を書いています。

こんな感じの説明で伝わるでしょうか・・・?

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投稿者:

is178

アプリとかWebサービスに興味があるWebデザイナー。 Twitterもやっています。
twitter/is178

「1人でWebサービスを作ってみて失敗した3つのこと」への6件のフィードバック

  1. 請負製作の宣伝に使えるし、「口だけアイディアマンでないぞ」アピールできるし、損失は最大でも一人分だけだし。
    こういうIT屋さんの姿勢は好きです。

    ただ3ヶ月は時間かけすぎかなぁ。
    勉強は棚上げして、手持ちの武器でちゃっちゃと作ってリリースした方がよいかと。
    勉強は勉強で別物、試作品を客に食わせるのは自分の評価を落とすリスクがありますよ。

  2. ↑に批判コメもあるけど、次に何かを作る時の叩き台になると思えば、サーバ代とか安い経費だと思う。(AmazonE3で無くとも良かったと思うけど)

    ミクシーやGreeやピクシブのような成功例って、立ちあがるサービスのうちの数%でしかないと思う。
    そもそも成功って売上げ何百万円以上?、何万PV以上なの?って言う話をしないとだけど、趣味でやってる分にはそんなの考える必要無いと思うしw

    要件定義からソース開発、実装、運用管理まで一通りのことを自分一人やチームで貫徹するのが意義があることだと思うし。
    ネタは色んなものを見て聞いて考えて行けば、多分自分なりに見える部分が出てくるんじゃないかと思うんだけどね。

  3. 初めまして!ryotatakimotoと申します。twitterにて、はてブ(@hatebu)の紹介を受けて伺いました。
    この記事を最初に拝見して、それからminspiを拝見したのですが、私なりに「人が集まらない理由」を感じましたので、濫文で恐縮ですが、コメントさせて頂きます。
    もちろん全てにご対応頂く必要はありませんが、一利用者の率直な感想として、受け取って頂ければ幸いです。

    ■目的が不明(説明不足・難解)/敷居が高い
    …これが最初に感じた点です。タイトルほか各所で『webデザインのソーシャルブックマーク&ギャラリーサイト』『Webデザインが好きな人のためのソーシャルブックマークサービス』といった表現で完結されていましたが、それが何を意味しているのかがうまく掴み切れませんでした。私も自分が作ったwebサイトの宣伝が出来る場は探しているものの、斬新なデザインを使っているわけでは全く無いため、「minspiはwebデザインを専門にする方々が自サイトを紹介して、スキルを研鑽するサイトなのかな?」と感じたことから、「そうだとすれば自分は対象外だ」と思いました(実際に対象外なのだと思いますが)。「他のサイト制作者との接点がもてる(交流が出来る)」「気軽に色んなWebデザインを探して参照出来る」「自分のサイトの宣伝が出来る」「自分が好きなサイトを紹介出来る」等、minspiを誰にどう利用して欲しいか、という点の説明が不足しているように感じました。「ソーシャルブックマーク」という言葉はイメージはあるものの厳密な定義が曖昧で、「結局それってどう使うものなんだろう?」に応える記述は必須ではないかと考えています。
    また、自分が制作したわけではない、単なる「”好きなデザインのwebサイト”を登録してはいけないのか?」ということに対する説明も不足しているように感じました。会員登録後のサイト登録画面でそういった記述があるとしたら申し訳ありません。ただ、そういった説明も会員登録に先立って得られると良いかと思います。

    ■実際以上に閑古鳥/簡易的に見える
    …これも大きいと思います。トップ画面で「最近登録したユーザー」がサムネイル表示されていますが、画像登録してないユーザーについては「no_image」になっています。それも実際にクリックしてみないと分からないため、トップを一見した限りでは、画像登録してるユーザー分(0~3名程度)しか「最近登録した人がいないのか…」というように見えてしまいました。
    pixivやfacebook,twitter,mixi等、どれもそうですが、画像未登録者用のデフォルト画像は、自動で設定されるようにするべきではないでしょうか。また、サムネイルからtitle属性指定のうえ、ユーザー名くらいはトップ画面のオンマウスだけで確認出来る方が良いかと思います(その他、随所で「ここはtitle属性で説明表示して欲しい…」という点はありました)。
    サムネイルメリットを最大化したソーシャルサイトはなんといっても「pixiv」だと思いますので、もしよければ登録の上、便利さを研究してみて頂ければ幸いです。

    ■利用メリットが不明(or不明瞭)
    …最初の項目に近いのですが、「minspiに登録してwebデザインを紹介出来ることが分かった」「キャプチャ画面を一覧で見れるのは便利だ」として、「デザインを登録した自分にはどんなメリットがあるんだろう?」ということが見えにくいのでは、と感じました。単にデザインを参照されるためだけに登録するのはいかがなものか、ということで、現時点で登録されてる方は「交流」と「宣伝」効果を期待されているのかな?と思っています。そうであれば、キャプチャをクリックしたらそのままwebサイト本体に遷移するだけ/ユーザー情報を見てもURLと「一言」が見られるだけ、では、期待に応えることが出来ないように思います。せめて遷移前、webページ毎の個別ページを用意して、各種SNSボタンで(自サイトに設置することなく)評価してもらえる場を作ったり、そこでコメントを寄せてもらったりすることで(デザイン的な)交流が図れるようにする…といったことをしなければ、「minspiが介在した意味」が無いように思われてしまうかと思います。

    ■会員登録が「既存SNSの連携のみ」は、逆に敷居が高い場合あり
    …登録したいと思った人全員がfacebookやtwitter、mixiを利用してるわけでは無く、また、連携は実はためらうことが多いです。「このアプリ(webサイト)の連携を許可しますか?」「このサイトが、あなたの××情報を常に取得出来るようになります」といった記述が踊り、「個人情報が…」と足踏みする人は、少なからずいるかと思います。それを躊躇わず・当該SNSを常日頃利用してる方にとっては連携は楽ではありますが、そうではない人も多いので、面倒かとは思いますが通常のフォームによる会員登録画面は作っておいて損は無いかと思います。

    ■どこをクリックしたら良いかが分かりにくい
    …「新着まとめ」「新着Webデザイン」「最近登録したユーザー」といった項目名や、ユーザー一覧の「URL」等々、そこをクリックしただけで当該ページへ飛べる(基本的にどこでもクリックしたら然るべきリンク先に飛べる)サイト設計が、利用者にとっては直感的に利用出来て便利だと思います。また、外部サイトに対するリンクは別ウィンドウ指定されていないと、連携画面からminspi画面へ戻ったりする手間が負担になる場合があります(そのまま戻ってこないことも)。

    また、以下は私の勝手な好みかと思いますが、一応書き添えます。

    □何をするには会員登録が必要で/会員登録したら何が出来るのか、が分かりにくい
    □自分にとっては必要でない情報も同じページで書かれている煩雑感()
    □管理人が前面に出すぎでは
    □連絡がとりずらい
    …私のような喋りたがりがサービスについての「こうなったら嬉しい」という率直な感想を寄せることがありますので、ユーザーからは連絡しやすい方が良いかと思います。「ご意見・ご要望を寄せて下さい」or「お問い合わせはこちら」といった項目を設けて、連絡フォームをつけると意見が集まりやすいかと思います。

    以上です。長々と読みにくい文章で失礼致しました…!
    もちろん全てに対応して頂く必要はありませんので、minspiに本当に必要なことは何か・削るべきことは何かを考える際に、一潜在利用者の声として思い出して頂ければ幸いです。

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